2025年09月

8月は前半猛烈に暑く、つづくお盆中は30℃程度におちつき、真夏日なれど涼しく感じられる可笑しな状況でした。その後一転して猛暑日が続いて、とにかく「暑い!」としか言葉の出ない沸騰化真っ只中の8月後半ですが、東京都心は連続猛暑日(最高気温35℃以上)が10日と最長記録を更新し、年間猛暑日25日以上と最多記録更新中です。疲れや消耗がドッと出て夏バテを感じる方も増えていますが、逆に猛暑の中でも花火や祭りなど皆さん元気に外出されているのも見かけます。子供達にはあっという間の夏休み、鍼師も母の怪我と見舞い、長男と彼女の慶事などドタバタしているうちに終わった一か月でした。9月と10月は例年より気温が高く残暑厳しい模様で、秋雨前線の影響も平年より遅れて10月になるとか。秋よいずこ?(泣)。

夏の消耗を引きずらないために、夏の延長線での冷たい飲食物は控え、内臓を温める作用がある根菜類(かぼちゃ、玉ネギ、レンコン、ニンニク、大根など)を食事に取り入れ、さらに食事の全体量も制限して胃腸の保養に努めることが大事です。

9月は台風が多く上陸する季節で、台風による急激な気圧の低下では、喘息患者が急増します。台風の影響を肌で感じる人は、肺が弱っているので、本格的に秋に突入する前に、乾布摩擦など、皮膚の刺激を通じて肺系統全体の強化を図り、ツボ刺激として、中府(ちゅうふ:鎖骨外端の下・陥凹部の下3センチ位)や母指や人差し指の刺激を試みてください。

 今年は例年よりありがたさを感じた冷房ですが、昔はなかった冷房がどんな影響をもたらすか?今月は「夏から始める冷え対策」です。

東洋医学的には、夏は汗をかくことで腎が休まり、冬になると腎がしっかり働いて体を冷やす余分な水分をかき集めて排出することで体を温める、と考えます。ところが、夏は冷房のせいで冷え性の素地を作りやすい季節でもあります。冷えとは詰まる所、抹消循環の血行不良ですが、手足が冷えるところから始まり、しもやけや様々な神経・関節などの痛みに繋がります。また余分な水分の停滞(東洋医学では「水毒」と呼びます)を引き起こし、腰痛・生理痛等が慢性化します。さらに進むと、身体を温める陽気と身体を沈静化する陰気の分離を引き起こし、(冷え)のぼせ・ほてり・頚の詰まり・頭痛・酷い肩こりといった症状を呈し、この状態が常態化すると、クモ膜下出血、脳溢血、心筋梗塞などで倒れることになります。こうやって見てみると、まさに冷えこそ万病の元。昔から「風邪は万病の元」と言けど、英語で風邪はcoldなのはそう言う事なのだ〜、というのは、まあ、こじつけですね。

 夏は冷房のせいで冷え性の素地を作りやすい季節でもあり対策が必要です。で、対策ですが、第一下半身浴+「三陰交」のツボ刺激を1分間。第二に「水毒」に対する食養生。ニガウリ・セロリ・ピーマン・グレープフルーツなど苦みのある食材で、身体の余分な水分を取り去りましょう。

本来人間には外気が寒くなると、体温を維持するために末梢の毛細血管が収縮し皮膚近くに血液を流さないようにして、体温の流出を防ぐメカニズムがあります。これが働き過ぎ、末梢循環不全になると「冷え性」など様々な障害に繋がっていきます。こうならないよう人間の身体には毛細血管と動静脈の中間に、血液をバイパスする経路(AVA血管:動静脈吻合管)が存在します。このAVA血管さえ働けば「冷え性」にならずに済むのですが、冷え性の人はほとんど機能していないことが分かっています。これを鍛えるのが第三の対策です。方法は、

  • ①冷たい水と熱いお湯を1分毎に交互に7回繰り返す「冷温浴」と
  • ②仰向けに寝て手足を垂直に上に挙げて2分間ブラブラさせる毛管運動(ゴキブリ運動)です。

3ヶ月頑張ると体質が変わるので是非頑張ってみましょう。

 ちなみに、いわゆる低体温は、冷え性とはまた違って、エコカーのようなカロリーの省電力モードと言えます。これは、長寿の三大要素の一つで(他は、低インシュリンと高DHEAs)、過度な心配は不要です。ただ、免疫力は体温が高い方が強いので、感染症(特に肺炎)だけには注意ですね。

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