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鍼師祥寿院は2000年3月開業の現在25年目に入った江戸川区東葛西の鍼灸院です。

葛西駅東口から徒歩1分の場所にあり来院に便利な場所です。

土曜日・日曜日も診療しておりますので、現役世代の皆さまにも喜ばれています。

葛西近辺だけでなく、千葉・埼玉・神奈川県と遠方からもご来院いただいております。

お陰様で、延べ3万名以上の患者様を施術して参りました。

ベッド1台のプライベート空間の為、安心して施術を受ける事が出来ます。

脈診によ
経絡のアンバランスを把握し、経絡調整を行い、細かい主訴に対応しております。

心地よく眠るような快癒施術を通じて、治癒力を発揮し易い状態にリセットします。

お気軽にお声がけください。

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随時 ※当日予約受付(18:00まで)

年中不定休

予約変更・キャンセルについて

予約変更やキャンセルは上記連絡先で随時受け付けております。急な用事や外出不能な天候不良・体調不良、当院は無理な来院はされないよう勧めております。当然キャンセル料も発生しませんので、遠慮なくお申し付けください。予約をお忘れの場合は、お気付きの時点でご連絡だけお願いいたします。万が一ダブルブッキングが懸念されるケースは、こちらから連絡させていただく場合もありますが、催促ではありませんのでご了承ください。

鍼師の一言(まとめ)

今月の一言

2025年03月

 今年は1月20日「大寒」が3月並みの暖かさになったことで、気象庁の1月21日発表の3か月予報では、2月は平年より気温が高くなるとのことでしたが、2月に入ると「どこがやねん」と言いたくなるような、寒さでした。やはりというか、冷えから起こる腰下肢の疾患が多かったです。2度の長期寒波はなかなか予測難しいですが、暖かくなると言われると油断しますよね。

 3月は、倍率33倍で東京マラソンの出場枠をゲットした幸運の患者さんも「何着て出ようと?」と苦心するように、いきなり最高気温20度近くになるようで、これからは春一番などフェーン現象による急な気温上昇寒の戻りの「三寒四温」の季節です。「木の芽時には調子が悪い」といわれるように、この急激な陽気の変動には自律神経がついていけません。東洋医学では、春の陽気肝気を乱し、体内の気が統率を失い、上へ昇って下半身と上半身のバランスが悪くなり、足腰がだるい一方、肩から上は詰まった感じで、肩・首の凝り、頭痛、さらには眩暈・耳鳴りを引き起こしたりします。この場合当院では、足の1・2指の間の付け根にある「太衝」や膝窩横紋の内端にある「曲泉」という肝臓強化のツボを刺激し、下腿を指圧して上昇した肝気を下に下げます。皆さんも入浴中などにふくらはぎをせっせと揉みほぐしてみましょう。肩首の凝りは散鍼などで散らすように治療しますが、後頸部だけでなく頸動脈のある前頸部も大事。頸動脈は他の動脈と違い、脳の血流がショートしないよう特殊な調整がされて血液が脳へ一定の速度でスーと流れて行きます。また、頸動脈には自律神経のセンサーもあり大変重要です。脳がスッキリ働くために、耳の下から頚の中央に走る胸鎖乳突筋をその奥の頸動脈ごとマッサージするのは非常に有効です。

 さて、この肝気の乱れ、精神的には能動的な精神活動のコントロール不能という形で現れます。これがマイナスに働くと、やる気がでず、ボーとして物事に集中出来なかったり、鬱っぽくなったりします。逆にプラスに働くと統制が利かずに突発的行動に出たり、イライラして怒りっぽくなったりするわけです。痴漢や露出狂などの軽犯罪が増え、周囲との摩擦や夫婦喧嘩が多くなるのがこの時期です。皆さん、精神修養と思って、感情と行動(発言含む)を直結させず、ワンテンポおいて、冷静~に、行動によりもたらされる結果を考えて、慎重~に慎重~に行動しましょう。

 トランプ大統領は、就任以降、ジャイアンのように傍若無人に振舞ってますが、アメリカの強い立場を背景に、言いたい放題、やりたい放題してますが、計算しているのか?いないのか? もたらされる結果が理不尽のものになりませんように(祈)。

先月までの一言

2025年02月

昨年と違って穏やかに過ぎたお正月でしたが、鍼師は休みの3日間で3キロ増量の大ピンチ。普段食べないお餅と息子たちの食べっぷりに釣られての結果でしたが、「お母さん(妻)、この体重計壊れてるよ〜」と言ってしまう始末でした。

東京都心は12月から晴天が続き、気分の良い年明けとなりましたが、1月も雨天は極わずかで、乾燥は酷く、洗濯物は早くパリパリに乾くものの、皮膚は乾燥しすぎで掻痒症になる方も多いように思います。皮膚の状態は、綺麗好きほど荒れるのですが、痒くなって「汚れや垢は、こそげ落としてピッカピカだ〜」とゴシゴシ洗うのは実は逆効果なのです。肌に関してはその垢こそ大事。人体の表面を覆う角層は、死んだ細胞(=垢)といえる角質細胞でできていて、その角質細胞の間にが、 NMF(アミノ酸保湿成分)やセラミド(細胞間脂質)といった保湿に役立つ成分が、まるでセメントでレンガブロックを固定するかのように埋まっていてコーティング層となり、水分を逃さないようにするのです。この角質層は強くこすると24時間回復しません。風呂好きでも肌は軽く表層の油分を手で洗う程度で垢も大事な身体の一部と考えて、長年連れ添ったパートナーのように?入浴時は優し〜く、大事に扱ってあげましょう。内面から肌を助けてくれるものに、薏苡仁「ヨクイニン」という漢方薬(ハトムギ粉末)があり、これも有効です。ツボとしては、肩を水平の高さに外転して、肩の前にできる窪みに肩髃(けんぐう)というツボがあり、美肌のツボとしてお薦めです。

さて、その乾燥も作用してか、インフルエンザも新型コロナもその他の風邪もずいぶん流行りました(鍼師も新年久々に喉・鼻風邪をひいて痰がグズグズしました)。そろそろ落ち着いてきたのかなと思っていたら、今度は例年よりは温かかったためか、スギ花粉も飛び始め、憂鬱な花粉症の到来です。現代医学ではアレルギー治療として「減感作療法」があり、特にだんだん濃度を濃くした花粉エキスを舌下に垂らして慣らしていく「舌下免疫療法」が主流となっています。ただ、今治療を始めても来シーズンに効果が期待、というように地道な治療が必要です。東洋医学でも花粉症が悪化する体質「水毒(水滞)」を改善するという根本療法がありますが、これも即効性は無く、地道な治療は同様です。ということで、発症した花粉症には対症療法中心になります。効果的なツボ療法としては、メガネの鼻あてが当たる所にある「鼻通」というツボや正中線上で髪の生え際から1~2㎝入った所の「上星」というツボ、後は手の「合谷」があり、これらのツボをズーンと強めに押してパッと離すという刺激を5~10回与えるだけでも鼻水症状の軽減を期待できます。最近は、副鼻腔部分の鍼通電で鼻粘膜の過剰反応が消失したという報告もあり、効果のほどを検証中です。生理食塩水(0.9%の食塩を溶かした蒸留水)を使った鼻うがいも有効です。全然痛くないので試してみましょう。また、腸内環境の改善は、免疫機能の正常化・強化に繋がります。年末年始で食べ過ぎて、良くない食習慣を引きずっている方は、12月にも紹介した週一回の夕食断食で、胃腸をリセットし、絶好腸にもっていきましょう。

2025年01月

 新年、明けましておめでとうございます。本年も鍼師祥寿院をよろしくお願い申し上げます。昨年は元旦から能登の大地震や航空機の衝突火災とお祝いができるムードではなくなりましたが、今年は良い年であってほしいものです。

 昨年末は、12月初旬の穏やかな気候から、中旬以降寒波で一転して気温が下がり、大掃除など普段と違う身体の使い方の要因もあってか、ぎっくり腰肩腕痛が多く見られました。また、関東は晴天が続きカラカラの乾燥(日本海側の大雪よりはマシ)のために、流行が始まっていたインフルエンザも罹患数が増え、「少々の風邪症状なら、病院の待合室の方が感染が怖いから行かない方が良い」と言われるくらい、コロナやその他の急性上気道感染症とともに風邪も蔓延していて、要注意です。

 寒い時期に気を付ける病気は脳血管障害(脳溢血や脳梗塞)や虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの血管病。昨年12月に54歳の中山美穂が急死されたことで可能性が指摘されたヒートショックですが(鍼師も精神ショック)、冬の入浴は、脱衣場が寒いと服を脱ぐ時点で寒さにて血管が収縮し、血圧が上がり、風呂につかると、はじめは熱いお湯の刺激でさらに血圧が上がって200㍉に達します。その後、しばらく浸かっていると今度は風呂の温度で血管が拡張し、一気に120㍉以下に下がってしまい、血液が巡らず貧血を起こし、失神してそのまま溺れてしまうのです。また、早朝目が覚めてトイレに行くときに寒さによる毛細血管の緊張と血圧の急上昇脳卒中をおこす事例も増加します。最高血圧と最低血圧の差を脈圧と言いますが、これが大きい人は血管壁の弾力が失われ、動脈硬化が進んでいる証拠なので特に要注意です。症状としては、風邪症状が無いのに頭痛がして、左手の脈が右と比して早く激しく打っている場合(中風脈)、心臓や脳に大きな負荷がかかっていると自覚しましょう。ツボ療法としては、「だん中(両乳首と正中線の交点)」や、前腕の掌側中央を手首から肘までのライン(心包経)を10秒ほど指圧刺激すると心臓に余裕ができ、第2の心臓であるふくらはぎをもむのも循環系統に余裕が出来るので有効です。

 昨年10月末に、ChatGPTが「医師よりも正確に病気を診断する」とする衝撃的な論文が発表されました。現役の医師がChatGPTをアシスタントとして診断した正解率が76%に対し、医師単独の正解率が74%と僅差であったのが、医師の意見を除外してChatGPTに診断を丸投げしたら正解率90%に達したという結果で、人間の経験や思い込みによる判断バイアスが、逆に診断の正解率を低下させるという残念な結果が出ていました。

 なかなか終わらない戦争や紛争も、自己の利益を最大化するという目的でなく、国家の枠組みを超えて、すべての人類の共存共栄を第一義とする、という前提でAIに政治判断の可否をさせた方が、絶対平和なんだろうな〜とか、地球の環境を最優先させたら、人類抹殺になるのかなぁとか、いろいろ考えさせられました。愚かで利己的な人類が、どうか破滅的な判断をしませんようにと祈りながら、個人的には、淡々と、より良い仕事が出来るようにと、気持ちを新たにしている鍼師でした。

2024年12月

11月は最高気温24℃の陽気から3日後には9℃でいきなり冬といった変化もあり、風邪引きやギックリだけでなく、寝違いの方も多く居られました。後半は木枯らし吹き荒らす…とはならず、日中は穏やかな秋晴れが続きました。

さて、長期の休みになりそうな年末年始に向けて、仕事が多忙を極めることもさることながら、忘年会等々の飲み会も重なってきます。この、ついつい暴飲暴食につながってしまう会食の機会が繰り返されると、消化器の不調につながり、調子悪くても暴飲暴食を繰り返してしまう悪習慣が年が明けても継続されてしまうので要注意です。

まずは、暴飲暴食で、忙しさやストレスも加わり、朝起きたら胃がドーンと重痛く、背中に痛みが生じたりすると胃や十二指腸の潰瘍。足の「衝陽」(足の第2,第3指の骨間、足骨の高くなっているところ)というツボに圧痛反応が出ますので、ここにじっくり、指圧や灸の刺激を加えてみましょう。無理を重ねると吐き気とともに吐血したり、さらに穴の開く潰瘍穿孔(せんこう)に至っては腹膜炎併発など命に関わり、要手術となるので注意です。「足の三里」も動きの鈍くなった胃の状態を蠕動運動を促進し回復させます。

ここでもう一点お勧めしておきたいのが、週一回の夕食の断食です。昼食から、翌朝食までが空くと16時間以上の空腹時間を作ることができます。このことで、暴飲暴食で拡張された胃の大きさがリセットされ、空腹が味覚もリセットし、脳に満足感を与えてストレスを解消できる美味しく食べられる食事が取り戻せます。空腹状態はサーチュイン遺伝子(若返り遺伝子)を刺激し、オートファージが活性化して、細胞の作り替えを促進。肥満モードが脂肪燃焼モードにも切り替わります。また、睡眠時に消化器系に血液が集まらないことで、骨格筋に十分血流が保てて身体疲労がしっかり回復します。

飲酒については、「今日は酒量が多そう」と予測される場合は、できるだけ急激な血中アルコール濃度の上昇を避けるため、早めに油分(油系のつまみなど)、ムチン成分(納豆などネバネバもの)、キャベツ(ビタミンUを含む)を摂ったりしておきます。そして悪酔い予防に肝臓の代謝を高めアルコールの分解を促進するタウリン(イカやタコ)、L-システインセサミン(ゴマ)を摂っておき、飲食後の水分も十分摂っておきます。ちなみにウコンのクルクミンも有効とされますが、脂肪肝の人には肝障害につながるとの報告もあるので、連日の摂取は避けた方が良さそうです。ツボ療法としては、肝臓に負担が掛かり疲れてくると「太衝」周囲(第1指と2指の骨間の線上)に圧痛反応が出ますから、ここの刺激が有効ですよ。

元旦から大地震と大変な幕開けとなった令和6年でしたが残りあと1ヶ月。

日本は労働力がどんどん不足していく問題に直面してますが、今までの外国人労働者拡大一辺倒ではなく、国民民主党の103万円の壁を取り払う主張が実を結び、労働力不足の改善と収入増加による景気回復に繋がることを期待し、終わり良ければすべて良しという感じで乗り切りたいですね。タマキン(玉木代表)、ウチのカミさんは「不倫問題でガッカリや〜」と言ってるけど、そんなことより政策実現が大事や!頑張れタマキン、応援してるで〜。

2024年11月

●はじめに

8月、ひょんなことから飼うことになったヤモたん(なんの捻りもないヤモリの呼び名)。その生き餌として、買って来たコオロギが、9月に大量脱走し、家の中のあちこちにコオロギが跳ね回るカオス状況に。騒ぐ家族に尻を叩かれ、ほとんど捕獲して収束しましたが…。10月の或る夜突然、タンスとテレビ台の裏から虫の音が〜。「逃げ残り、タンスの裏で、秋叫ぶ(byコオロギ)」。我が家の秋は、コオロギが届けてくれました(いらん!)。

その10月ですが、秋晴れ少なく、日照時間も短く鬱々として、精神的にもドヨーンと落ち込むことの多い天気で、寒暖差が激しく、風邪引きとギックリ(腰や背中)が多く見られました。

●風邪の脈

 11月は、東洋医学では「陽消陰長」といって温かい日と涼しい日を繰り返しながら、だんだんと「陰」が強くなり、寒くなるとともに、気温の日格差も大きくなります。当然、肺の負担は増加していき、体温調節も難しいので、やはりしばらくは風邪に注意です。

 風邪と言えば、以前、脈診の師匠が、『風邪の脈を確認して、風邪だねと言って治療するでしょ。治療が巧くいって風邪症状が出ないと、次のときに「先生、風邪じゃありませんでしたよ。」って文句言われるんだよね。逆に風邪の勢いに治療が追っ付かなくて症状が出ちゃうと、患者さんは「先生流石です。やっぱり風邪でした!」って嬉々として報告してくれるんだよ。全く理不尽だよね。』と言っていたのを思い出しました。肩や首の凝りが辛くて、と来院される患者さんの脈をとって、右の脈より左の脈が強く、浮いているのを確認すると、表寒もしくは風熱という脈で、症状がなければ、風邪の入りかけだなと思うわけで、特に11月7日(木)の立冬を過ぎてからの風邪はこじれ易く、喉の痛みや咳がぐずぐず長続きしたり、高熱が出て、気管支炎、肺炎など重い症状で苦しむこともあるので、ちょっと脅かし気味に忠告するかもしれませんけど、忠告通り悪化しなければて治療が上手くいったと納得してもらって文句は言わないでくださいね(笑)。

●今の流行風邪と対策

ちなみに、現在東京では、上気道感染症として、新型コロナ以外にマイコプラズマ感染症が流行っているようですが、そのうち5%くらいがマイコプラズマ肺炎になります。細菌性で、間質性肺炎ですが、長期化して繊維化することはなく、肺炎にしては割と元気で一般状態も悪くないことが特徴です。体力があれば高熱状態は自己免疫には有利で、熱で体内に大量に発生する活性酸素はウィルスを破壊してくれるので、安易に解熱薬で熱を下げない方がいいです。ただし、身体自体も傷つけてしまうので、この場合はビタミンCを大量(1日3グラム程度)に摂るようにしましょう。

●免疫力とビタミンD

くしゃみ・鼻水・喉のイガイガなど通常の感冒症状は夏より増えている感じで、このところ気温低下、空気の乾燥、日照時間の減少と、免疫力が低下し感染しやすくなる環境にしっかり移行しつつあります。

このうち日照時間の減少と免疫力低下についてですが、これにはビタミンDが関係しています。皮膚にあるビタミンD3前駆物質に紫外線が当たることで、活性型ビタミンDに変わり血中濃度が上がるのですが、よく知られる骨を丈夫にする働きだけでなく、体内に侵入したウイルスや細菌などに対して、過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進しながら、感染症の発症・悪化の予防にも関与します。仕事柄、引き籠りがちの鍼師もコロナ禍での摂取した時の経過が良いように感じたため、冬期はちょくちょく飲んでます。

●喉・気管支の対策

今夏、装着率の下がったマスクは、冬場は乾燥して冷たい空気を直接吸わず、喉や気管の温度や潤いを保つため有難さが増します。喉や気管支が弱いは、マスクを湿らせて活用したり、体質改善として、呼吸器に潤いを持たせる柴朴湯(さいぼくとう)はお薦めです。運悪く風邪を引いてしまい、喉の痛みや腫れに咳・痰を伴う場合は、漢方薬では銀翹散(ぎんぎょうさん)、食べ物では梨やユリ根、銀杏も鎮咳作用があり、大根おろしも効果的です。予防的にツボ刺激として、手の人差し指の付け根にある「二間」の温熱刺激が喉の熱や鼻粘膜の炎症に有効で、鎖骨の外下方にある「中府」「雲門」のマッサージも気管支炎・肺炎を防ぎます。

●早めの腰対策

急な冷え込みで現時点でも多い腰痛ですが、腰が最も影響を受ける本格的な冬に向け、腰痛や腰重を拗らせないために、今の時期からツボ対策として、「風市」(大腿部の外側面で、まっすぐに立って手の中指先端が当たるところ)というツボを、衣服の上からでも揉みほぐすようにしましょう。

2024年10月

●はじめに

9月は第2週の2日ほど涼しかった後の猛暑再来が、バテバテ感を余計強くしたような感じがしましたが、お彼岸過ぎて一転し、肌寒い日もあり、日もかなり短くなってきて、秋の到来を感じます。10月もまだ真夏日はあるようですが、さすがに猛暑日はなさそうです。先月も触れましたが、秋は肺系(呼吸器系統)が影響を受ける季節で、これからは、肺を強化する「中府」「肺ゆ」、免疫強化の「大椎」といったツボを刺激したり、初期の風邪のうちから発汗を促して解熱につなげる「葛根湯」や「麻黄湯」をうまく活用する時期です。もし備えとして入手されて、使い方に迷ったら鍼師にご相談ください。

●ワクチンについて

10月から、予防接種法に基づく定期接種(65 歳以上の方対象)が始まります。うちの嫁にも接種案内が来ました。インフルエンザだけでなく、新型コロナも定期接種になるようですが、先日定期接種に使われる5種のワクチンの一つであるレプリコン(自己増殖型)ワクチンという次世代mRNAワクチンを製造販売するメーカーの社員グループから「私たちは売りたくない」という暴露本というか警告本が出版されました。現在amazonでもプレミアが付いて入手困難になっていてますが、鍼師はkindleで読みました。最近のコロナ感染症の重症化リスクが下がっていることと、従来のmRNAワクチンも含めたワクチンの副反応リスク天秤にかけて、慌ててワクチン接種せず、よーく見極めてからの方がいいなと考えています。鍼師も嫁も打ちませんが、患者さんにもお勧めしませんね。

●映画と感動と秋の心理

先日、待望のエイリアンシリーズ最新作が公開されたので、観に行ってきました。嫁さんが、興味なさそうに、仕方なさそうに付き合ってくれまして、鍼師的には満足の出来でしたが、嫁さん的には「…なんの感動もなかった」って…。「嫁ちゃん、エイリアンは、ハラハラドキドキを楽しむ作品だからね。エイリアンと人間の間に友情とか愛情とか芽生えて感動するとかないから〜」と心の中で叫びました。感動する映画が良いのはこれからの秋の季節です。昔から、人の霊魂を魂魄(こんぱく)と言いますが、魂と魄はそれぞれ異なる感情をもたらす精神エネルギーで、魂は能動的な精神エネルギーで肝臓に宿り、受動的な精神エネルギー肺臓に宿るとされています。このため、は肺が影響を受け、受動的な精神活動である感受性が高まり、ナイーブになります。感受性がいい作品に繋がると「芸術の秋」になり、味覚が高まると「食欲の秋」になります。また、人間関係では「恋愛や失恋の秋」も盛り上がって、楽しいことはより楽しく、哀しいことはより哀しく感じられます。この時期は、何か辛いこと、落ち込むことがあっても、「秋が私をそうさせるのね」と責任転嫁したり、感動する映画で涙をたくさん流してスッキリするのが、精神衛生上も肺機能的にも有効です。ということで、オススメ映画があったら是非教えてくださいね。

●お値打ち野菜ランチ

以前から教えてもらっていたお店で、先日やっとランチを頂くことが出来ました。というのもこの店、月に3日しか営業してないので、なかなか時間が合わず…(泣)。野菜好きの嫁さんには絶賛のお値打ちランチでしたので、皆さんにもご紹介。

 

第2〜4水曜日の11時半から15時まで営業。予約がオススメです。

2024年9月

 パリオリンピックでは日本人のメダルラッシュで獲得数世界3位となり、江戸川区の星・関東一高校が甲子園決勝で惜しくも破れるも熱戦を繰り広げ、残すはパラピンピックと、熱い夏が終わろうとしてます。熱い夏と共に暑い夏も終わればいいのに、先日ニュースで暑さは「10月まで」ではなく「10月も」と言っていて、マジか、と愕然としております。

 7月後半から8月前半の暑さでピークは過ぎたかと思ったら、中盤以降にも2度目のピークが来たような感じで、その後も長引きそうな暑さは、じわりじわりと心身を消耗して夏バテに至りそうです。ゴールデンウィーク以上に長期の盆休みとなった方には、職場に戻っても、やる気が出ず、睡眠は浅く、食欲も減退、という人も居られたのではないでしょうか?

夏の高温下では、体温維持のために必要なエネルギーが少なくなり、基礎代謝が下がります。エネルギーが少なくて済むので、食欲が落ちて食べる量が減りますが、エネルギー量は問題ないものの、ビタミンやミネラルといった栄養素の必要量はそんなに変わらないため、栄養不足になります。さらに素麺などのあっさり食事を続けると、その傾向はさらに強まります。また、大量にかく汗の成分には、ビタミンB1やカルシウム、マグネシウムも含まれ、失われた栄養素を摂取していかなければなりません。土用の丑の日にを食べる習慣は江戸時代に始まったものですが、ビタミンやミネラルを豊富に含む鰻は夏バテの食材として理に適っています。その他、アッサリとしながらも栄養補給になる「冷しゃぶ」などポン酢で食べるのもオススメです。肉に含まれるアルギニンは成長ホルモンの分泌を促進することで、体のダメージを回復する効果を高め、「活力」に関わる滋養強壮成分です。お酢の酸味が唾液や胃酸の消化酵素分泌を促し、含まれるクエン酸には乳酸を分解して疲労回復を高めたり、最近は肝臓の機能を高めて脂肪肝や肝癌発生を抑制する効果が盛んに研究されているようです。

食材と共に消化能力を維持するための胃の養生も大事です。まずは、しっかり空腹時間を作る事が大事で、特に夜寝る前の食事は控えることで胃は余裕を保てます。特に夕食と朝食の間を8時間以上空ける腸の大蠕動を促し、胃の機能不全を防げます。それでも暑さの影響で胃の運動不全になった場合、これに対するツボ療法としては、ファーストチョイスで「足三里」。胃酸過多気味の場合は「足三里」に代わって「陽陵泉(膝外側の大きな骨の下)」を、消化不良で下痢気味の場合には「百会」が有効です。漢方薬としては「六君子湯」。主成分の一つビタミンPが、「グレリン」というホルモンの分泌を促進し、食欲増進・運動能力アップにつながります。ストレスが胃痛にきやすい人は、胃が知覚過敏になっています。これには少量(胸やけしない程度)の唐辛子(カプサイシン)を長期服用するのが有効です。胃痛がなくなるだけでなく、過敏性大腸炎にも効きます。

今年は8月から台風が日本列島に上陸していますが、本来は9月が最も多く台風が上陸する季節です。台風による急激な気圧の低下では、喘息患者が急増しますし、うちの患者さんでも、赤道直下で台風が発生したと同時に息苦しさが出るという、ご本人的には大変有難くない、台風発生検知器のような能力?を持った方がおられます。台風と共に体調不良になる方は、呼吸器が弱い体質(もしくは状態)であると自覚して、関連が深い秋を見据えて準備しましょう。

本格的に秋の気配を感じ始めると、空気が急速に乾燥してきて、夏の多湿からすると体感的には心地よくなるものの、防衛を司る呼吸器系統(呼吸器・皮膚・粘膜)に直接影響が出て、鼻汁・鼻閉・喉の痛みを中心とする風邪も増え、またも乾燥して荒れ易くなり、腸の粘膜が乾燥して便秘になることもあります。首から肩甲骨内縁という肺に関係の深い領域にお灸の温熱刺激や乾布摩擦など、皮膚の刺激を通じて免疫力の強化を図り、肺系強化のツボ刺激として、中府(ちゅうふ:鎖骨外端の下・陥凹部の下3センチ位)や母指や人差し指の刺激を試みてください。

 先日帰省した京都でジャガイモを沢山もらってきたら、どこかにヤモリが潜んでいたようで、妻と次男はキャーキャーと大騒ぎ。鍼師はヤモリは比較的好きなので、手づかみしたら、何を思ったか次男が飼うと言い出し飼うことに。島忠ホームズで買ってきたコオロギの生き餌を脅威の捕食でパクツク様を皆でジーと眺め、しばしの空腹でこやつの胃の養生は万全のはずやなぁと思う鍼師でした。

患者様の声

料金について

●料金表

年齢区分料金施術時間
初診料2000円
標準治療費大人5000円55分
大学・専門学校生4000円55分
中学・高校生3000円40分
小学生2000円25分
小児1000円15分
オプション費(痩身・美容鍼等)
大人のみ+2000円30分
往診料往診移動時間
60分以内2000円
以降30分毎に
1000円
※現在、往診は既存の患者様に対する対応のみで、新規は受け付けておりません。

●お支払方法

現金他、各種お支払いに対応しております。

※往診では現金及び各種QRコード決済のみ対応しております。

●領収書について

当院では、お会計の際に領収書を発行しております。鍼灸治療にかかる料金は、確定申告の医療費控除の対象となります。 領収書は、大切に保管してください。

※国税庁のNo.1122 医療費控除の対象となる医療費の4で「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術の対価(ただし、疲れを癒したり、体調を整えるといった治療に直接関係のないものは含まれません。)」との項目をもとに税務署や区役所の職員から使えませんといわれる事例を聞いたことがありますが、「慰安でなくちゃんとした症状に対する治療です」と主張していただければ必ず通りますので、そのようにご対応ください。

鍼灸院概要

住所


電話


メール


診察時間


休診日


診療科目
東京都江戸川区東葛西 6-5-4 仲松マンション402


03-5679-2780  or  080-3209-8411


shoujuin@yahoo.co.jp


午前8時~午後10時 (当日最終受付午後6:00


不定休


はり ・ 灸 ・ 整体

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