2026年05月

 4月は初旬の寒さから中下旬の暑さ、朝晩と昼の日格差も大きく、春に三日の晴れなしの如く、天気も気圧も不安定で変化の激しい一月でした。湿度も結構高く、梅雨みたいな日もあり、お腹の張りや胃腸の不調を訴える人も見られました。

 3月の一言で春は肝気の乱れから精神的にはイライラすることが多く、計画性のない突発的な犯罪が増えると書きましたが、4月のワイドショーの話題をさらったのは、ホルムズ海峡関連を除けば、京都府南丹市園部小学校の小5男児行方不明事件でした。実は東日本大震災のさらに2年さかのぼる17年前に、鍼師の妻子が義母大病と介護のため京都に移り住むこととなり(鍼師まさかの単身赴任状態に!)、その町が園部町で、うちの息子たちが転校した学校が園部小学校だったため(ちなみに姪っ子の息子が現在も2年生で在学している)、我が家には土地勘もある実に生々しい事件となって注目していたわけですが、遺体発見という残念な結果となってしまい、ただただ冥福を祈るばかりであります。

 この話に続けるのも何だかとは思いますが、この小学校の運動会で、鍼師は保護者のリレー競技で足がもつれて派手に大転倒し無茶苦茶恥ずかしい思いをするという、実にいや~な記憶があります。その後、運動神経の良かった人ほど、ギャップで差が出て転倒しやすいという話を聞き、自分を慰めた次第でありますが、過去の身体能力記憶と現在の身体機能のずれは、年を重ねるほど感じることが多くなり、けがや故障、衰えの自覚や動作の不安感とつながってきます。昔は数段とばかしで階段を素早く降りていたのに、段々出来なくなったとかありますよね。

脳からの指令通りに、筋力や柔軟性、バランス、リズムを使い、自分の身体を自在に操る技術を身体操作能力(コーディネーション能力)といい、

  • 定位能力: 物体と自分の位置関係を空間的に把握する情報処理能力。
  • 変換能力: 状況変化に応じて、動きを切り替える予測能力。
  • 連結能力: タイミングよく身体をスムーズに動かす能力。
  • 反応能力: 合図に素早く的確な動作で反応する能力。
  • 識別能力: 手足や用具を視覚と連携させて調整する能力。
  • リズム能力: リズムを作ったり、真似したりタイミングをつかむ能力。
  • バランス能力: 身体バランスを維持し、崩れを素早く回復する能力。

という主に7つの要素で構成されます。

この能力の向上方法は、単なる筋トレではなく、神経と筋肉の連携をスムーズにするトレーニングが有効です。

  • 反復練習・ドリル: 正しいフォームを繰り返し練習し、身体に覚えさせる。
  • 体幹・インナーマッスルの強化: 姿勢を安定させ、力の伝達効率を向上させる。
  • 柔軟性の向上: 関節の可動域を広げ、滑らかな動きを可能にする。
  • 新しい動きへの挑戦: これまでやったことのない動作や、異なるスポーツを行うことで脳に新しい刺激を与える。

具体的には、

  • 重心の移動→走る・跳ぶ・回る・泳ぐ
  • 姿勢の変化→立つ・しゃがむ・逆立ち・ぶら下がり
  • 道具の操作→投げる・打つ・蹴る・ドリブル

などです。

放っておくと年と共に段々衰えていく能力で、思い通りに身体を動かせなくなると、長生きするのも辛くなります。もしこの能力を維持・向上できると、少ない筋力で大きなパワーを発揮でき、全身の関節の連動がうまく協調するようになり、危険予測・回避能力を高まって、怪我の予防や運動パフォーマンスの向上につながり、メリット大です。

 さて、5月の上旬は本来一年で最も快適に過ごせる時期です。陽気の上昇にも身体が慣れ、身体中の新陳代謝も最も活発になります。太陽の光も降り注ぎ、紫外線のビタミンD活性化作用で、この時期の運動は、骨を強化するので、なわとびなど、直接骨に負荷をかける運動は特にお薦めです(ただ、紫外線の必要照射時間は一日15分程度で、後は日焼けに注意)。過度な負荷で故障するのは禁物ですが、運動初めで引き起こされる筋肉痛は、運動負荷に見合った筋肉の状態(特に筋肉内の毛細血管の発達と十分な血液量)でないと酸素と栄養の供給が不足し、疲労物質が溜まり引き起こされます。この筋肉痛は毛細血管の発達の引き金となり、続けて使うと、疲れにくく回復しやすい筋肉にレベルアップします。こむら返り等、筋肉の痙攣が起きやすい方は、その要因の一つとなる筋肉内の毛細血管の発達を促進できるよう根気よく鍛えておきましょう。逆に、鍛える大変さに比べ衰えるのはすぐで、使わない状況だと筋力・心肺能力とも一日3%ずつ低下します。適度な運動は習慣にしたいものです。

 初旬は比較的さわやかと予想される5月も下旬に入ると湿度が上昇し始め、不快指数が増してきます。湿度があがると消化器系統が影響を受けます。夏に体調を大きく崩す人は、この頃から少しずつ胃腸の負担が蓄積し、体調を崩し始めていることが多いため、胃腸に余裕を保って、しっかり機能する状態を維持して下さい。体調を崩すと、足三里中脘(ちゅうかん:胸骨下端と臍の中央)、少海(肘の内側の骨のきわ、肘を曲げてできる横じわの内側の端)の刺激が必要になります。あまり胃腸に自信のない人には、あらかじめ短期間の断食などをして一時胃腸を休めてあげることをお勧めします。

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