2025年04月

 3月は三寒四温の言葉のごとく、穏やかな日が続くことはなく、朝の雷鳴に雹や吹雪、かと思えば一転して夏日などと、大荒れに荒れた一カ月となりました。私事でも、鍼師の長男が海外赴任で関空を発つので、見送りに行く予定だったのが、降雪の予防的通行止めというまさかの措置で、東京を脱出できず、妻の慰めに一日費やす(泣)、なんてことがありました。激変する天気と気温のため、自律神経の調整余力が削られ体調崩す方が多くみられましたが皆さんは如何でしたか?

 さて、4月は春の陽気が本格化しますが、せっかくの心機一転した気持ちとは裏腹に、「春眠暁を覚えず」の、なんとなく調子が悪い、だるい、眠い、といった状態に陥り易くもなります。これら春の不調は、まず暖かくなって急に活発になった新陳代謝で大量のビタミン(特にVB1,VB6,VE)を消費して不足して起こる①「ビタミン欠乏症」。新陳代謝とは逆に体温維持不要で低下する基礎代謝に連動して副腎皮質ホルモンの分泌が一時的に低下して、心身の機能低下となる②「副腎疲労」。もう一つ、人間が最も快適だと感じる③「快適気候(気温22度、湿度65%)」で、生命活動の負担が最も少なくなって緊張感もなくなり、眠気が襲うという原因で説明されます。対処法としては、快適気温は仕方ないにしても、ビタミン欠乏には豚肉、春キャベツ、ピーナッツ、ネギ、ニラ、ニンニクなどでビタミンB群の補給を積極的に行い、副腎の機能を強化する「腎ゆ」「志室」や「太谿」のツボ刺激が有効です。また、進級・進学・入社・転勤・昇進・引越などといった様々な環境の変化に気疲れ・気後れが出た時は、頭の天辺の「百会」にガツンと刺激を加えて、意識を覚醒させてポジティブに乗り越えましょう。

 4月の下旬からは、春の急激な陽気の上昇にも慣れ、万物の生長の時期よろしく人間も心身の地力を増進するのに適した時期に入ります。昨今の、米大リーグの大谷他日本勢の活躍やサッカーの世界最速《2026年W杯》出場決定などスポーツ界の活躍に歓喜しつつ、それに負けじと我々も「運動」です。ただし、「(動かざれば気が滞り、)動き過ぎれば気が衰える」で、やる気に満ちてスタートダッシュすると故障のリスクが上がりますから、負荷量はじっくりと少しづつ増やすことです。しっかりとストレッチして、まずはウォーキングから。

 有酸素運動であるウォーキングでは徐々にスピードと距離を伸ばすと1ヶ月で心肺能力がかなり上昇し動悸・息切れがなくなります。脂肪燃焼効果と共に将来的な心臓血管系疾患のリスクを軽減するので、習慣にしたいところ。回数的には週5回だと多すぎて逆に心疾患発症のリスクが上がるとのデータもあり、週1~4回で無理のない程度に。循環系にかける負荷の強度は、最適な心拍数が最大心拍数の65%前後で、簡便法として220から自分の年齢を引くと大体同じくらいになります。運動については、筋トレ(無酸素運動)も大事なのですが、一言の分量多すぎて来月に回しますね

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